尖閣諸島防衛のため奄美大島、沖縄本島、宮古島、石垣島に自衛隊の地対艦ミサイル部隊配置、今年4月に南西の壁が完成した。今後、米軍と一体化した指揮・統制下に入り、台湾有事への備えに変質する。
2023年3月石垣島に石垣駐屯地が開設され、我が国国防の最前線となった。12式地対艦誘導弾、03式中距離地対空誘導弾の発射機が置かれるミサイル要塞となった。12式地対艦誘導弾の射程は200キロで現在は台湾にも届かないが、射程を1000キロに伸ばした能力向上型を2025年度から配備開始の予定。1000キロだと中国沿岸部が射程内となる。
開発開始決定時(2020年)は防衛目的、2022年12月の安保三文書の閣議決定で、敵基地攻撃にも使えるものとなった。
米国はINF全廃条約を破棄して、新たな地上発射型中距離ミサイルの開発に乗り出している。
抑止力を高めるための軍備強化は安全保障のジレンマに陥る。
ASEANが主導する平和共存に乗るべきだ。米軍のベトナム撤退後、反共軍事同盟であった、東南アジア条約機構(SEATO)を解体(1977年)。タイ政府は米軍の完全撤退と要求(1976年撤退)。1976年2月ASEAN発足、東南アジア友好協力条約(TAC)締結。1990年代にインドシナ半島の国々が加盟。
1992年南シナ海に関するASEAN宣言。「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)構想」。大国間のパワーゲームを仲介する。